[書評]携帯電話の世界を書籍で理解する矛盾と闘う
10代が熱中する携帯電話の世界に対する大人たちの無用な誤解。それを溶解させる役割の本が最近多く出版されている。
携帯電話というメディアを知るのに、書籍という別のメディアで理解しようとする根本的矛盾。知識として吸収するだけで、携帯電話の世界を体験したことにはならない。しかし、この読書が無駄かと言えば、そうでもない。
私自身について言えば・・・ PHSから日に何本もメールしてきた知り合いの女子高校生。その子に勘違いした一昔前の苦い記憶が蘇った。当時既に、モバイル端末でコミュニケーションする意味の違いを理解出来なかった。
その点では、書籍によって確かに体験することができたのだ。
以下に挙げるおすすめの2冊から私が理解した内容をかいつまむと、
『ケータイチルドレン』
石野 純也著 ソフトバンクパブリッシング刊
子供に携帯電話を持たせる親が読むべき必読本。
犯罪の温床としての携帯サイト? 携帯をブロックしても(取り上げても)、別の形で子供たちは犯罪に巻き込まれる。
『ケータイ小説がウケる理由』
吉田 悟美一著 毎日コミュニケーションズ刊
小説というカテゴライズが、ケータイ小説が稚拙なものという間違った方向を与えた。
ケータイ小説も携帯電話自身も、情緒に訴えるコミュニケーションツール。
ケータイ小説の書籍としてのヒットの意味は、その感情や共有された記憶の思い出としての記念品。
10代の活字離れは、マーケティングの失敗。
前者は分かりやすい本、後者は読み応えのある本。前者で方法を知り、後者で意味を理解する。順番に読むとちょうど良いと思います。








