革新は周辺からーデジタルサイネージについての講演
2008-04-20 2:40 PM カテゴリ:internet&technology
またまた時事通信社の湯川さんの講演にお呼ばれしてきました。
講演の演目は、
「テクノロジーになる広告と、経済のリワイヤリング」
米国のIT企業買収合戦の理由と、日本への影響
〜360度マーケティングの最先端で見えてきた次のビジネスチャンス〜
長っ!
場所は六本木ヒルズの49階にあるアカデミーヒルズという、眺望抜群、設備も完備した場所。あいにくの悪天候でしたが、こんな景色です。
内容は、クリエイティブ中心の広告(=マス広告)に代わって、テクノロジー中心の広告(=ターゲット化された広告)の時代が到来するのではないか、というもの。
発言内容から気になった点をいくつかメモ。
- 漫画「さざえさん」に出てくる三河屋さんのきめ細かさ、これは20世紀末にほぼ失われたビジネスモデル、をテクノロジーにより再び回復させるのが広告の究極の形
- 現在、web上で最もこれに近い組み合わせは、Omniture(ウエブ解析)+Salesforce(CRM=営業支援のためのソフトウエア群)+DoubleClick(Googleに買収された広告配信企業)
- オンラインとオフラインを結びつけるのが人間の知恵
- オフライン(=リアルの世界)では、アメリカで展開されるデジタルサイネージ(薄型ディスプレーに広告やコンテンツを配信する仕組み)が、POSやオンラインの技術と結びつこうとしてる
湯川さんの話は常に、波紋を呼ぶタイプの発言であり、突っ込みどころ満載と言われていますが、それが面白い。というか、その時点で湯川さんの術中だと思います。この手の話でお約束ですが、質疑応答で会場から出た質問というか反論は以下の通り。
- あまりにもテクノロジー支配・テクノロジー中心に対する(生理的)反発。
- 現場の感覚・窮状!?とズレ。
何人かの質問者が、「日本では電通の支配、流通業界の特殊構造があり、アメリカのようなデジタルサイネージは実現し得ない。」と発言。これに対し湯川さんは、今まで広告と呼ばれなかった(広告を見せようとしなかったところ)グレーの部分から革新が始まる、と繰り返す。湯川さんは本丸の部分について具体的な処方箋を示さず、参加者の中には不満の残る結果だったかもしれないですが、これは当然でしょう。ここで何かご託があれば、神ですね。
しかしGoogleの検索連動型広告にしても、Appleの音楽配信にしても、テクノロジーに関しては、黒船の参入により日本市場が変化したことを考えると、最後の牙城である広告に関しても起こりうることではないかと思いました。
考え方として、伝統的な意味の広告にとらわれている限り、湯川さんが言うところの広告の概念は理解出来ません。これは、広告という言葉を自分が属するあらゆる世界・領域の言葉に置き換えることが可能で、最も刺激を受けた言葉でした。Think outside the Box!










